夏は、食欲不振、身体のだるさ、エアコンによる冷え、日射病・熱射病などの不調が出やすい季節です。衣類や空調の工夫で身体を守ることは基本ですが、それでも不調が出てしまうようなときには、漢方・鍼灸がオススメです。
●疲れ・だるさ
→暑さによって身体のエネルギーが不足する(気虚)ことが原因。人によっては手足の重だるさ、食べたものの味がしない、汗が大量に出るなどの症状も伴います。漢方薬では「補気薬」という分類のものを。鍼灸でも、身体に不足したものを補う施術をしていきます。
●食欲不振
→食べたものを消化しエネルギーに変える「脾」の働きが低下して起こります(脾気虚)。胸のつかえ、気分の沈み、胃がポチャポチャ音がするといった症状が起こることも。
漢方でも鍼灸でも、エネルギーを補って、水のめぐりをよくするケアをしていきます。
●夏やせ
→暑さで、エネルギーの消耗が生産に追いつかないために起こります。この場合も、補気(エネルギー補充)することで、状態が改善します。
●熱中症
→漢方・鍼灸は、症状が軽度な場合や、そもそもの熱中症になりやすい体質の改善に向いています。身体の潤いを増やし、熱を冷ますケアをしていきます。