むくみ(浮腫)とは、体内の水分が皮下や組織の隙間に溜まっている状態のことを言います。 症状は、むくんでいることを軽く自覚する程度のものから、太って見えるほどに顕著なものまでさまざまで、局所的であったり全身的であったり、急性・慢性など多くの異なった病態が見られます。
東洋医学で考えるむくみの原因には、主に五臓六腑の「肺」「脾(胃腸)」「腎」の働きが関係すると考えられています。
● 体内に水を巡らせる「肺」の働き
「肺」には全身隅々まで水分を巡らせ皮膚から汗などとして排出したりする機能、全身各所で代謝された過剰な水分を下降させて尿として膀胱に送り込む機能があり、感染症や気象変動、疲れなどにより肺の機能が弱ると、水が外にも漏れず下にも降りず、顔などの急性のむくみとなって現れることがあります。
● 慢性的なむくみは「脾」や「腎」の機能低下 「脾」や「腎」の機能低下は、慢性的なむくみの原因となることがあります。 「脾」には飲食物から水分を吸収しさらに人体に有用な形に変えて全身に輸送する機能があり、「腎」には体内の水液を温め蒸気のように変えて上方へ向かって動かしたり、肺から降りてきた水分のうち有用なものを再吸収し不要なものを尿とする機能があります。これらの機能が低下すると体内に水液の停滞する内湿というものが生じ、外表に向かってあふれると浮腫が生じます。
漢方や鍼灸では、これらの原因と患者さんそれぞれの体質や生活習慣を照らし合わせて一人一人に合ったベストな治療を進めていきます。
世珍堂では、初回来店時に無料相談を実施しております。「まずは話を聞くだけ」でも大丈夫です。むくみでお悩みの方は、一度ご相談にいらしてください。
※突然発症したひどい浮腫や顔の腫れ、呼吸困難を伴う浮腫の場合は、一度病院を受診することをお勧めします。